柔道家の古賀稔彦氏がお亡くなりになりました。53歳、私と同じ年です。しかも、古賀さんの誕生日が11月21日で、私が22日、1日違いなんです。
古賀さんの事は、直接は存じ上げませんが、著書やyouTubeにアップされた講習会などで勉強させてもらいました。
以前、少し書きましたが、古賀さんは凄く合理的で、どう言う理由で人が投げられるのか、逆に、どう言う理由で投げられないのか、理に叶った技を習得する為には、どう言う練習をすれば良いのか、分かり易く説明されています。
私には柔道の経験は無いのですが、同じ立ち技系柔術として、とても参考になり、自分の技を整理し直すのに凄く有益でした。
自分自身の技は、色々な方から学んで創り上げていますが、古賀さんの影響も少なくありません。特に、古賀さんが1本を取る為に必要な三つの事、1歩目の踏み込みの位置、目線、姿勢は今でも常に意識して稽古しています。
古賀さんをきっかけに、色々な柔道家の講習会やトレーニングを勉強させてもらい、一人稽古やトレーニングの参考とさせてもらっているので、ある意味、恩人とも言えます。
合気道は競技には無い良さがあり、人に勝って優勝する事を目的とせず、自分をひたすら磨き続ける求道性が、私の性に合って30年近く続けられました。今でも、毎回、課題と新鮮さを持って稽古が出来、天命だと思っているのは何度も書いています。
競技の柔道は、競技なので、どうしたら相手を投げて勝つかを追求してきた為でしょう、技に付いて、とても合理的に説明されていて、稽古以外でもどのようなトレーニングが有効か、最新のトレーニング方法も研究されていて、この成果を私達が参考、活用しないのは勿体ないと思う程です。
そのきっかけを作って下さった古賀稔彦氏が、私と同じ歳で亡くなり、ここに謹んで哀悼の意を表します。
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