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執筆者の写真kubodera1122

恒常性維持機能を打ち破れ

 梅雨入りして、湿度が上がってきました。毎年、この時期になると、インターバルトレーニングをオフシーズンにしています。

 私と、金曜と日曜日の稽古が被った方は、御存じかも知れませんが、道場の隅で、スマホのタイマーを使って、飛んだり跳ねたりしているあれです。

 あのトレーニングは、タバタプロトコルと言って、20秒全力、10秒休憩を6~7セット行います。効果としては、持久力、中距離能力、最大酸素摂取量、疲労感の軽減、インスリン感受性を高めて、糖尿病など予防に効果があると、開発者の田畑泉先生は、著書の中で書いています。

 やってみると分かるのですが、物凄く高強度ですから、セットが終わると暫くは、立っていられない位です。「そりゃ、これだけの高強度なら、持久力がアップして、当然だわ」とやる度に思わされます。

 ですので、気温と湿度が上がってくる、この時期には、とても無理なので、秋のお彼岸が、過ぎる頃までは、お休みにして、お彼岸が過ぎた頃から、徐々にセット数を上げて、1カ月位で、6~7セットに戻します。

 今年は、全く止めてしまうのではなく、3セット位で、続けようかなと思っています。そうすれば、お彼岸明けに、短期間で6~7セットに戻せますし。

 上記の効果以外に、私が意識しているのが「恒常性維持機能」の打破です。

 「恒常性維持機能」とは、体温、脈拍、血圧などを一定に保つ働きの事で、外からの細菌やウイルスなどの異物に対する、免疫機能なども、恒常性維持機能に入るそうです。

 最近では、心理学や精神医学でも恒常性維持機能が使われるみたいで、人の精神状態や行動が、一定の状態を保って、安定してる事などで、要するに、「現状維持」の機能の事ですね。

 これが、病的に働いて、引きこもりや抑鬱状態が長く続くと、その症状が恒常的になって、なかなか回復困難になるみたいです。

 恒常性維持機能が働いて、一定の状態に保つ、現状維持が、体と心にストレスが少なく、生存に適しているのですが、私達、合氣道修行者は、「現状維持」では、現状維持で「向上」は、見込めないので、恒常性維持機能を打ち破る程の強いストレスを加える必要がある訳ですが、これは、各自の目指す所によるでしょう。「恒常」と「向上」同じ読み方ですが、意味が逆ですね。

 ウエイトトレーニングでも、同様に、恒常、日常では、有り得ない強いストレスを加えて、筋肉を発達させます。過負荷の原理です。

 緊急事態宣言中に、公園や配達中によく見かけた、子供さんと歩いたり、走ったりしていた、メタボチックお父さん。運動を始めるのに、格好良い、トレーニングウエアーと靴を新調されている方も見えましたので、私は、心の中で「人間には、恒常性維持機能と言う、生存本能があって、恒常的な事以外のストレスが加わると、元に戻そうとする機能が働くから、長年の生活習慣を変えるのは、物凄く大変だけど、そのまま、恒常性維持機能に取り込まれたら、病気なるのは、明白だし、テレワークはチャンスだから、頑張れ!」と応援していたのですが、最近、めっきり見なくなったのを見ると、恒常性維持機能に取り込まれてしまったのですね。残念。

 そう言う私でも、タバタプロトコルと脚の筋トレが回ってくる日は、恒常性維持機能が「今日も、1日、暑い中、働いて、疲れているんだから、無理せずに、家で休め」と語りかけてこない日はありません。そこで「恒常性維持機能、お前の企みは、現状を維持させて、向上を妨げようとしているだろう、お前には、主導権は渡さない」と無理矢理、公園やジムに向かう事になります。そして、いざ、やってしまえば、苦しいですけど、楽しいし、充実感一杯です。勿論、本当に体調の悪い時は止めます。

 ストレスが少なく、生存に有利だからの恒常性維持機能なのに、これを打破するトレーニングは、果たして、健康に良いのか?とは思います。

 

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