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執筆者の写真kubodera1122

失ったもの、無いものを数えるな、あるものを最大限に活かせ

 西新宿合気会の合宿から始まり、木曽駒ケ岳山行までの1週間の出来事を記事にしてきました。反動で崩れかけた体調も回復し、稽古もジムもHIITも再開しています。 

 充実した1週間を振り返って見ると、コロナ禍がなかったら、自身の存在価値を賭けるほどに稽古に打ち込んでいなかったら、甲斐駒ケ岳も木曽駒ケ岳も行く事は無かっただろう、です。趣味程度とか、健康の為に気の向いた時、行ける時に道場の行く、位の気持ちでやっていたら、道場稽古が出来なくなっても「出来なくなった」で終わってしまったかもしれません。

 思う様に事が進まなくても、よくよく観察してみると、必ず道はあるものだと。これは、常に感じている事ですが。

 物事を得たり、実行する時は、必ず対価、代償が必要であるように、何かを持っていない、何かを失った時には、何かを得るチャンスで、何かを得る時には、何かを失わないといけない時なのでしょう。

 パラリンピックの精神に「失ったもの、無いものを数えるな、今あるものを最大限に活かせ」とあり。成程と思いました。身障者の人達が競技に取り組む姿勢は、健常者がやるよりも、遥かに、その競技に存在価値を見出しているのかも知れません。もし、そうだとしたら、失ったもの、無いものがある故に、と言う事になるのでしょう。

 私自身も独身で、色々、ある人間では無いゆえに、よくよく観察してみると出来る事はありますし、充実して過ごせていると思います。

 そして、今回、得た物は、いつも書いていますが、改めて、稽古、練習、トレーニングの大切さ。何の訓練もしていなかったら、とても出来なかったでしょうし、自身を危険に晒していたでしょう。

 そして、道具の大切さ、7月の白山山行で気が付いて、今回は道具を3千メートルのアルプス仕様に新調して、改めて認識しています。仕事で使う車や、自家用車もある意味、山道具同様、命を預けているので、マメに磨くようになりましたし、杖、剣、ジムでのダンベル、バーベル、マシンの扱いも意識して丁寧に扱う様にしています。

 後、武道をやる以上「下手打ったら大怪我するか死ぬ」経験が岩稜登攀で出来た事も良かったです。

 元々、武術は、下手したら大怪我するか死ぬ、緊張感の中で生み出された技術体系です。幸い、今の日本では、そう言った緊張感の中で生きなくても済むので、山で体験出来たのは意味のある事でしょう。

 そう思うと、天命である合気道に「道場稽古が休みの時に、他所に行って勉強して来い」と言われた様な気がしてきました。

 自営業の方が、自分の子供を同業者の所に修業に出して、他人様のご飯を食べて、仕事を覚えて来い。みたいな感じです。

 今後としては、まだ、漠然と思っているだけで、具体的な行動には移していませんが、テント泊山行。今回は1泊2日での山行だったので、2泊3日の山行。雪山。クライミング技術の向上。日本百名山山行。などが出来れば良いなと思いますが、時間的、経済的制約もあるので、暖めておきます。

 何をするにも、強い体が必要ですので、引き続き鍛えます。


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