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偶然と直観は、畏るべし

 先週「熊野古道小辺路に行きます」と書き、早速、宿の予約を済ませました。11月で、まだ3カ月先ですし、この、ご時世ですので、6泊7日分の宿は、問題なく予約できました。

 全行程は、90キロですが、1日当たり、平均すると、約15キロの行程なので、それ程、無理のない行程です。

 今回の目的は、小辺路の踏破ですので、ご飯が食べられて、お風呂に入れて、眠れれば問題ないので、ビジネスホテルと民宿を予約しました。1カ月位前になったら、もう少し、細かく計画を立てていきます。

 世界遺産に登録されている熊野古道は「伊勢路」「中辺路」「小辺路」「大峰奥駆け道」があります。この内「伊勢路」と「中辺路」は、既に、歩き通しています。

 熊野古道を歩き始めたきっかけは、私が、生協の店舗の鮮魚部門で働いていた頃、干物の取引先が、三重県の紀伊長島町にあり、研修で連れて行ってもらった時に、国道の看板に「熊野古道 ツヅラト峠」「熊野古道 荷坂峠」と言った看板が出ていて、見た瞬間に、絶対行く!と決めました。偶然と直観の一目惚れみたいなものですね。

 その後、三重県の田丸から、熊野本宮大社までの「伊勢路」を時間を見付けては、少しづつ歩き足して、那智大社まで、歩き足したものの、そこから、大雲取峠、小雲取峠越コースは、なかなか時間が取れずに、先延ばしにしていたのですが、50歳の節目の誕生日に、思い切って、那智大社から熊野本宮大社まで、2泊3日で歩き通しました。今、思っても、良い、50歳の迎え方でした。

 そして、昨年、5日間の有給義務化のお蔭で9連休が取得できるようになり、紀伊田辺から、熊野本宮大社までの中辺路と、十津川村までの1部小辺路を5泊6日で歩き通しました。

 徒歩の旅でしたから、色々あって、石畳が膝に相当、負担が、かかる事を知らず、長距離を歩いて、杖にすがって、何とか帰宅したり、予約しておいた民宿のご主人が、予約を忘れていて「ごめん、ごめん、最近、物忘れが多くて、そう言えば、予約もらったな、夕ご飯は、作れないから、近所の中華料理屋に行ってくれ、お風呂と、朝ご飯は用意するから」と言われて、峠を幾つか越えて、足が棒のようになっているのに、田舎なので、中華料理屋まで1キロ位歩いて「巡礼中は、起こった事に腹を立てては、いけないのだろうな、起こった事は、すべて引き受けないと」と苦笑いした思いがあります。今でも、熊野古道を歩くときは、このスタンスは、変わらないです。

 他にも、色々あり過ぎて、ここに書き出すと切がないので、割愛します。

 稽古が休みの間も、3度位、伊勢路の八鬼山峠に行って、歩いてきました。八鬼山は、伊勢路の中では、難所と言われて、10キロ、約5時間位かかるので、丁度良い感じです。

 八鬼山峠以外にも、熊野古道の難所と言わている場所には、巡礼者供養塔が建っています。

 昔は、巡礼は、命がけで、巡礼服そのものが、死に装束で、行き倒れ覚悟で巡礼に出て、難所で力尽きた巡礼もいたみたいで、その供養塔を見ると、目的地に向かう道の途上で、行き倒れるって、少しだけ、羨ましいと思うのですが、これは、私自身が、道の人でありたいと願っているからでしょう。

 紀伊長島に行って、偶然見かけた看板に直感で反応して、これ程に、楽しい、有意義な、事柄になるのですから、偶然と直観は、馬鹿に出来ないです。

 このブログをご覧になっている方は、合氣道関係者が、殆どだと思います。皆さんが、合気道を始めたのも、偶然と直観が大きく働いている筈です。畏るべし、です。

 

写真は、中辺路の九十九王子の一つ「滝尻王子」ここから、熊野の神域になります。もう一つは、伊勢路、八鬼山峠の巡礼者供養塔です。





 

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