先日の日曜日、今季の目標としていた伊吹山に無事登頂、下山してきました。
感想としては、噂にたがわぬ直登コースで、かなりきつかったです。
伊吹山、登ったことがある方は分ると思いますが、夏道の登山道は、斜面を巻いて登山道が付いているので、ジグザグに登っていくのですが、冬道は6合目の避難小屋から山頂まで直登します。残雪期の緩んだ雪で、アイゼンの爪を刺しても、雪ごと崩れて滑ってしまいます。何度がバランスを崩しましたが、柔らかい雪だと滑落していく事はないです。基本、フラットフィッティングと言って、靴裏全体、アイゼンの爪全体を雪面に刺して歩行するのですが、急登になると、前爪2本を雪面にけり込む、キックステップと言う歩行方法を使います。下山時も何か所かバックステップと言う、手と足4本を使って、アイゼンの前爪を雪面にけり込む歩行方法を使って降りました。その時、負荷がふくらはぎにかかるので、ふくらはぎに筋肉痛がきています。大腿四頭筋とハムストリングスは普段から鍛えているので、平気ですが、ふくらはぎは盲点でした。ですので、来期はシーズン前にはふくらはぎを重点的に鍛えます。
今回の伊吹山の直登では、ピッケルにも助けられました。ストックとピッケル、両方持って行ったのですが、急登では、ピッケルの方が安定感、安心感が全然違います。ストックとピッケルの使い分けも、少しづつ分ってきました。モンベルのアイゼン、ピッケル講習に出ていて本当に良かったです。
伊吹山の前週、御在所に行ったのですが、この時は、強風雪でアイゼン入れ袋が飛ばされたり、トレースが消えていく怖さを体験したり、ロープウェイが強風で運休になり、登山を始めて初となる途中撤退を経験したりと、冬山デビューの今年は来期につながる貴重な経験を積めました。小さい失敗、ミスは沢山ありましたが、命にかかわるようなミスが無かったのが何よりでした。
アイゼン、冬靴、ピッケルを使うような登山は、今回の伊吹山が最後になると思います。この時期に12本刃アイゼン、ピッケルを使う山は2000メートル以上の山となり、春は全層雪崩の危険もあり、今の私の技術と経験では、まだまだ無理なのも自覚しています。
そして、冬山でも道具の大切さを切実に実感しました。冬山のリスクは夏山の3倍と言われます。その中でアイゼン、ピッケル、ストック、冬靴、グローブなど、道具の重要性は言うまでもないでしょう。山に行く準備は、5回も繰り返していると大体、要領がつかめてきましたが、帰宅してからのメンテナンスの方が、余程、時間がかかりますし、疲れて帰って、風呂に入ってビール飲んで、そのまま寝たい強い衝動との戦いになります。それでも、本当に命に係わる道具ですから、泥汚れ一つない位手入れします。お陰で、部屋が土まみれなります。
道具に関しては、消防士、高所作業者、自衛官の道具の扱いに近いと思います。
今週の土曜日は、また、モンベル主催の地図読み講習に出てきます。冬山講習の時、インストラクター2人に、是非受け下さいと言われれば出ます。
冬期の目標の伊吹山は、何とかクリアしたので、夏季目標の剱岳に向けてクライミング講習も受けようかなと考えています。
26日からは、山岳会の講習も始まるので、少しづつでも向上を目指します。
6合目避難小屋からの直登コース、追い込まれました。
目指す山頂は、まだまだ先
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