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執筆者の写真kubodera1122

三日坊主をクリアして、四日目、三浦口より十津川温泉

今日、13日に来年の東京オリンピック柔道男子66キロ級の代表を決める試合が東京の講道館で行われます。阿部一二三選手と丸山城志郎選手の1回きりの試合で、代表が決まります。

 すべてを掛けて、練習してきて、どちらかが勝って、どちらかが負ける、勝負の世界は厳しいものです。

 無知で恥ずかしい話なのですが、以前は柔道を見ていても、ただの取っ組み合いにしか見えなかったのが、youTubeで古賀稔彦さんの講習会での解説と打ち込みを見た時に、柔道の技とは、これ程、合理的で芸術的なのかと目から鱗が落ちた思いをして、合気道の技を見直すきっかけになりました。

 自分から積極的に攻撃を仕掛けていくか、いかないかの違いはありますが、同じ立ち技系柔術ですので、相手を制する武道として合気道を目指するなら、競技の中で磨かれた柔道の理合やトレーニング方法は、とても勉強になると思います。今は、誰でも簡単に一流の方の動画解説が見られますから、有り難い時代です。

 私自身は競技の世界で勝ち負けを争うのは、どうも性に合っていないので、ひたすら技を磨いて、芸術の様な技が創れたら、と思っています。筋トレも登山も自分自身の向上で、人と争っている訳ではないので、私に合うのでしょう。

 熊野古道小辺路4日目は三浦口から、十津川温泉を目指します。

 ここまで歩いて、足の付け根の痛みと、膝の痛みを抱えて、4日目の朝、情況が悪化していたら、標高千メートルを超す三浦峠を越えるのは諦めて、バスに乗って帰って、また来年挑戦するか、と考えていたのですが、不思議な事に足の付け根の痛みが消えていて、膝の痛みも少し軽減している感じでした。

 普通、日数を重ねれば、当然、疲労が蓄積して、悪化するものですが、改善したのは体が4日目にして、複数日の山行に慣れてきたと言う事でしょう。

 とは言っても、やはり、旅に出る前にしっかりとトレーニング、準備をしたからこそ、順応できたはずですから、鍛錬は裏切りません。

 「三日坊主」と言う言葉があります。四日坊主とか五日坊主と言わずに、三日坊主と言うのは、三日位で体の恒常性維持機能が働いて、慣れてくるのが経験的に分かっていたんでしょう。

 三日坊主の「三」と言うのは意味のある数字で、約三カ月で私達の体は代謝によって入れ替わっていますし、何事も三年位一生懸命やれば「石の上にも三年」で、中級者レベルに到達できます。合気道も毎日、一生懸命稽古すれば三年位で初段が取得できます。

 でも、ここから上級者への道は、初級者が中級者になるのとは、比べようが無い位、難しいのは何事も同様で、澤田先生が「合気道を武道としてやるのは5%で良い」と仰っていますが、合気道に限らず、上級者に到達するのは中級者の5%いるか、いないか位だと思います。私自身は上級者とは言えませんが、上級者を目指したいとは思っています。

 もう一つの、ウエイトトレーニングは、ジム通い5年になり、フリーウエイト中心メニューに切り替えて、2年8カ月で、漸く、中級者に手が届きかけた感じで、こちらは、まだまだ先が長すぎですが、継続します。

 痛みが軽減した足を運びながら、こんな事を感じました。



右の写真は、三浦峠入口で、吊り橋になっています。左は、三十町の水、湧水です。


三浦峠からの眺望と、登山道兼熊野古道小辺路。この様な道を歩いていると、本当に楽しいです。





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