イメージは、畏るべし
- kubodera1122
- 2020年6月21日
- 読了時間: 2分
3回目の特別稽古に参加して下さった方々、お疲れまでした。皆さん、一生懸命にやって下さるので、指導者としては、とても有り難いです。
今日の一人打ち込みでも、相手をイメージする様に強調しました。今日は、イメージの恐るべき力に付いて、書いてみます。
朝稽古で、御一緒する、理学療法士の北村さんとのお話の中で、感動と強烈な示唆を与えて頂いたお話で、左手が動かない方に、右手を動かしてもらい、その感覚をイメージしてもらい、動かない、左手のリハビリを行うと、動くようになるとの事です。
本当に、自分の稽古の方向性に関わる位、強烈な示唆でした。動かなかった手が、動くようになる程の力を、イメージは持っていて、私達が、活用しない手はないでしょう。
武道に限らず、スポーツでも、1人で練習する時は、必ず、相手を想定しろと言います。
ウエイトトレーニングでも、強化したい部位の筋肉の形と筋繊維の走行、筋肉の始まりと終わりが収縮、伸展するのをイメージして、トレーニングを行うと、効果は5割増しと言われています。
運動には、脳が、大きく係っていて、よく「体で覚えろ」と言いますが、あれは、脳の神経細胞の電気信号のネットワークを強化させて、脳が覚えるそうです。イメージのみでも、脳の神経細胞のネットワークの強化に役立ち、実際に運動していると同様に、脳が働くそうです。それに、体の動きを具体的に行えば、鬼に金棒でしょう。
以前、書きましたが、これも、反復練習すると、本当に相手が崩れている、投げられているのが見えるようになりますし、後稽古の時に、本稽古で組んだ相手をイメージすると、その人の体格や、体の動き、柔軟性に合わせて、一人打ち込みが出来るようになります。
今日、参加してくれた中学生に「相手が見える?」と聞いてみると、皆、首をかしげていましたから、最初は、難しいでしょうけど、反復練習です。見えるようになると、本当に、効果は5割増しになります。
理学療法士の北村さんは、やはり、専門家ですから、何か、行き詰まりを感じたら、相談してみると、ひょとすると、私より良いアドバイスを頂けるかもしれません。私も、とても参考にしています。
合気道の稽古は、最初に指導者が、お手本を見せて、その動きを真似してもらうと言う方法を取っています。つまり、最初にイメージを示して、やってもらう訳です。「イメージには、動かない体を、動くようにするほどの力がある」と思うと、いつも、厳粛な気持ちにさせられます。
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