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執筆者の写真kubodera1122

しっかり、反動が出ています

 木曽駒ケ岳2日目。山小屋の朝食は朝5時より、基本、早出、早じまいの登山ですから、山小屋の朝食はこの位の時間になります。消灯時間も決められていて、大体20時には発電機の電源が切られるので、20時までには寝る事になります。山は水が貴重ですから、お風呂はありません。里にいる時は当然、毎日お風呂に入りますが、登山が主目的で山小屋に泊まれば、それが当たり前になって、1日位風呂に入らなくても平気ですし、無事に下山出来て、日帰り湯に入れば、その分、気持ち良さと充実感が倍増です。

 2日目は宝剣岳を縦走して、ケーブルカーの千畳敷駅まで一度下り、千畳敷カールを登り、再び木曽駒ケ岳山頂から中央アルプスの稜線伝いに歩き、西駒山荘を経由して、桂小場登山口に下山する予定です。

 当初、お盆休みに木曽駒ケ岳、宝剣岳に行く予定で、ヘルメットを購入して、岩稜登攀、危険個所の通過方法を近くの公園の遊具で練習していたのが、今回のチャレンジになりました。

 宝剣岳について、ウキから引用します「中央アルプスにある2931メートルの山、木曽駒ケ岳の南側に位置し、千畳敷カールからは大きな岩峰として望め、中央アルプスの代表的な風景として挙げられる。急峻な岩峰として知られ、過去には多くの滑落事故が発生し、多くの人命が失われている。頂上を目指すには、岩場を登る為の知識と三点支持法などの登攀技術が求められる。標高の高い山への服装、装備が必要となる」とあり、長野県のヘルメット着用推奨山域です。

 ウキでこんな記事を読めば、当然、ビビります。その後、下調べをしていく中で、ウキにも書かれている様に、基本的な岩稜を上り下りする技術を身に付ければ、鎖やボルトなどが設置されていて、それ程、難易度は高くないみたいで、稽古、練習、トレーニングの重要性を骨の髄まで分かっている私は、公園の遊具で練習して、技術を体に染み込ませていました。

 元々、高所が苦手なのですが、高所に慣れるために、配達で高いマンションに伺った時は、先ずは、遠くを見て、徐々に下方に視線を移して、高所に慣れる練習もしてきました。

 その結果、無事に宝剣岳から下山出来て、感想としては、確かに、滑落したら命の危険のある場所もあるが、鎖やボルトなども整備されていて、足場もしっかりしていて、基本的な登攀技術が分かっていれば、それ程、難しくは無く、意外と楽しく感じた。です。

 この日は、好天に恵まれ条件も良かったです。これが雪山だったり、風雨が強ければ、難易度は一気に跳ね上がるでしょう。

 いづれは、槍ヶ岳、剱岳、穂高岳にも登りたいと考えている私には、きちんと練習すれば、何とかなりそうだと希望が湧きました。

 後、声に出して手足を動かすと、動きに集中して、恐怖心が大分薄らぐのも分かりました。

 一人稽古をする時に、注意するべき点を声に出して体を動かすようにしているのを応用して、公園の遊具で登攀の練習中も「手は目線より下、足は膝より上に上げず、岩場に対して90度、重心は母指球に乗るように」と声に出して練習して、宝剣岳でも同様に手順を一つ一つ声に出して確認しながら上り下りすると、落ちたらどうなるだろうか、みたいな余計な思考が入らず、落ち着いて行動できるのも新たな発見でした。

 これは、危険個所の通過方法ばかりではなく、ピンチの切り抜け方にも応用できるな、とも思いました。ピンチ、危機的状況になると、滑落もしていないのに「こんな所から滑落したら死んでしまう」と未だ起こっていない事を想像して足がすくんで動けなくなり、却って危険なのと同様、未だ起こってもいない悪い状況を想像して、思考の負のスパイラルに陥って、動けなくなったり、落ち込んだり、イライラしたりする。それに陥らない為には、手順を声に出して行う様に、確実に、ゆっくりでも良いので、今やるべき事に集中していると、いつの間にか危険個所、危機的状況を通過できるものかもしれません。

 2日目は、朝6時に山小屋を出て、桂小場登山口に下山したのが16時半。コースタイムは休憩も含めると10時間半ですから、良く歩きました。

 木曽駒ケ岳山行2日間のコースタイム合計は休憩も含めて19時間半、距離28.3キロ、高低差2768メートル、消費カロリー9690キロカロリー。これで、一昨日まで1泊2日で甲斐駒ケ岳にいました。山の知り合いに話したら呆れられましたが、鍛錬、トレーニングで培ったものは、嘘が無いし、誰にも奪われない。奪わるとしたら、自分自身の加齢で、これは致し方ないです。

 健康診断を受けると、心電図で引っかかり、二次検査に行くと「スポーツ心臓ですね、でも、年齢も年齢ですから、不調を感じた時は無理に運動をしないで下さい」とお医者さんに言われ、私と同年代の少なくない人が生活習慣病又は、その予備軍で、お医者からは「食事を見直して、運動して下さい」と言われている中で、アスリート仕様の心臓で、無理に運動するなと言われているのですから、そりゃ、自尊心も自己肯定感も高まらない訳がありません。

 で、いい気になっていた訳ではありませんが、下山した1週間後にヒドイ食あたりになって、熱まで出て、このご時世なので三日間出勤停止になって、一昨日、昨日は夜になると37度位の微熱が出てと、しっかり反動が出ているのは、まあ、当然かもしれません。

 社会の務めは果たさないといけないので、仕事は行きますが、今週はジム、稽古は体の声を聞いて見極めます。

 

山小屋の前のテント場より、ご来光。



左は、宝剣岳山頂より、木曾谷方面。高度感あります。右は御嶽山。



左は極楽平からの宝剣岳。右は千畳敷カールからの宝剣岳。振り返って見ると、よく、こんな所、登って降りてきたものです。


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